January 2025
令和七年 元田永孚先生顕彰祭・東野祭
1月19日、熊本県護国神社英霊顕彰会館にて令和七年元田永孚先生顕彰祭・東野祭(とうやさい)を斎行致しました。 元田永孚先生は皆様ご存知の通り明治天皇の侍講を20年間もお務めになられ、明治天皇に父のように慕われた人物です。 また、明治天皇の勅命を受けて幼学綱要や教育勅語を起草なされ、日本人としての真心を誰もが育めるよう教育の根本を明らかになされました。 そのご功績は本当に素晴らしく、またありがたく、この郷土熊本から大変立派な偉人が誕生したことは後世を生きる私達にとっての誇りです。 その郷土の偉人の顕彰祭に本日は多くの方々にご参列いただき、元田永孚先生も大変お喜びになっていただけたのではないでしょうか。 神事終了後、元田永孚先生の幼学綱要を現代語訳なされた河野禎史さんに「幼学綱要のススメ」という演題で講演していただきました。 当時、明治政府が急速に欧化政策を推進したことによって西洋の文明や価値観がもてはやされるようになり、日本古来の美風美徳を蔑ろにする風潮が全国に蔓延しておりました。 子供達への教育も知識才芸に偏重しており、仁義忠孝といった日本人としての真心を育む教育は疎かになっている現状を憂い、「児童にとっての教育の要点は本学(仁義忠孝)と末学(知識才芸)をはっきりさせることである。本学の⼼があってこそ末学の知識を上⼿に使いこなすことができる」という想いを込めて元田永孚先生は「幼学綱要」を起草なされました。 「教学の要は本末を明らかにするに在り。本末、明らか成れば則ち民の志も定まる。民の志、定まりて天下安し。之を為すことに於いて幼学をより先はなし。汝、文学の臣と宜く一書を偏し以て幼学に便すべし」 幼いうちに日本人としての真心を涵養しておけば大人になっても知識を誤って使うことはない。それによって国の安寧は保たれる。それこそが教学の精神であり、教育の根本であると元田永孚先生は確信しておられました。 幼学綱要は現代でも十分通用するものであり、幼学綱要を普及できる環境を整えていきたいものです。 河野さんの講演は大変好評で、「また聴きたい」というお言葉も頂戴しました。 他にも来賓挨拶をしてくださいました元田暁輝さん、坂本達宣さん、そして義烈空挺隊顕彰碑建立について説明してくださった奥本康大さん、平井数馬先生歿後百三十年祭の案内をしてくださった白濱裕先生、天祐俠の現代語訳をなされた寺尾むつみさんの話も素晴らしく、私は大変感動致しました。 本日は大変良い顕彰祭となりました。ご参列してくださった皆様、本日は本当にありがとうございました。 肥後の偉人顕彰会 会長 永田 誠
